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- 山 結 び -

第20回山結び
2024年12月21日(土)
「宮地嶽神社 おおしめ祭」

NEWS

2024.12.06
第19回山結びのダイジェスト動画を公開しました。
2024.11.18
第19回山結びレポートを公開しました。 SOMAウェブサイトへ>
2024.11.11
ふくつウェルビーング大賞にノミネートされました。 福津市ウェブサイトへ>
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山結びクラウドファンディング

<御礼>目標金額の226%を達成しました!
この度は、山結びクラウドファンディングへの多大なるご支援誠にありがとうございました。日本のみならず海外からもご支援いただき、SOMAが考える「自然環境の自治」が海外でも共通認識であることを改めて感じました。ご支援いただいた寄付金は山結びの活動に大切に使わせていただきます。

皆さまのご支援心より感謝いたします。
引き続きSOMAをよろしくお願いいたします!
2024.2.11@福津市カメリアホール
御礼

第3回山結びフォーラム

山結びフォーラムは、毎月の作業を通して変化していく宮地山の現状を報告するとともに、各専門家による自然環境再生に関するディスカッションをお届けするシンポジウムです。第三回は「土木再考〜土と木とひとの関係を再生する〜」と題し、過去二回よりもさらに深く自然環境再生について深めていきます。

ゲストに、環境再生そして環境土木のトップランナーである造園家の高田宏臣氏と、「地球とつながる喜び」をテーマに人を山へ誘う活動をしている株式会社YAMAPの春山慶彦氏(代表取締役)をお迎えし、生態学者であるNPO法人SOMAの瀬戸昌宣(代表理事)とともに、環境土木・環境再生を技術的・学術的な面からその普及まで議論をしていきます。

山結びで使っている道具紹介や、SOMA代表で生態学者の瀬戸昌宣のブログなどが読めるnote始めました。不定期更新ですが、ためになること盛りだくさんなのでぜひチェックしてくださいね。

自然環境の自治

里山を真に豊かな自然環境に再生する「自然環境再生プロジェクト」。その活動の一つである「山結び(やまむすび)」。専門家・実践家と共に手を動かしながら、自然の見方、自然再生の手法を学びます。自然と人が結びつき、自然再生を通して人と人が結びつき、その想いが子供たちの未来に結ばれます。

山結びを通して、参加者ひとり一人が山守(やまもり)となって、他の山でも活動をしていくことで、山が結ばれていきます。

*「宮地嶽鎮守の杜再生事業」として始まった本プログラムですが、宮地嶽のみならず九州内外の自然環境再生プログラムとしてさらに活動範囲を広げており「山結び」と事業名を変更することとなりました。

生態学者
瀬戸 昌宣

1980年東京生まれ。生態学者。農学博士(農業昆虫学)。米国コーネル大学にて博士号を取得、同大学で研究と教育に従事。2017年にNPO法人SOMAを設立、「ひとが育つ環境をととのえる」をミッションに学びの環境づくりにエコロジカルなアプローチで取り組む。主催する教育プログラムi.Dare(イデア)は、2019・2020年度、経済産業省「未来の教室」実証事業に採択された。

「生きる、あそぶ、まなぶを自由に」をモットーに福岡県を拠点に活動。宮地嶽鎮守の杜再生事業などの自然環境の保全・再生活動も行う。産業構造審議会 教育イノベーション小委員会委員。

造園家
轟 まこと

1977年福岡生まれ。小学生の時に雑草の可愛さに目覚める。中学、高校と農業を基盤とした学校で育ち、花屋に就職。イギリスに旅に出て、庭や公共の公園の居心地の良さに感動し、造園業に就く。最後に修行したのはナチュラルガーデン第一人者のポール・スミザー氏主催ガーデンルームス。

その後「雨の森」を立ち上げ、環境改善についてNPO法人地球守で研修を受け、環境改善となる庭造りを子どもたちに豊かな環境を遺すために取り組む。

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「山結び」について

自然を見る

里山を登りながら、生態学者の瀬戸昌宣と造園家の轟まことが今そこにある危機を説明します。山や杜で何を観察すればいいのか?人の手が入らないことで山が大きく変わっていく様子、山の荒廃による生態系の崩壊、守るべきものが守れていない現状など、様々な視点を学べます。

自然環境の再生を考える

自然環境再生の方法に絶対的な正解はありません。現状を把握した上で、場当たり的な対応ではなく、全体を見通して何をするべきかを共に考えます。木や落ち葉や石など、その場にあるものを使って山を再生する手段を考え、実際に作業を通して最善の方法を共に模索します。

豊かな自然経験

自然経験は私たちの五感の全てを刺激する、最上の教育といえます。山に入り、山を知り、山を感じることで人は大きく育っていきます。さらに親子で山に登ることは、かけがえのない唯一の思い出になります。山頂で食べるご飯は格別ですよ!

自然環境を再生させる

登山後は自然環境再生作業です。以下のようなことを、手を動かしながら、現場で考えながら行っていきます。
  • 水、空気の通り道を作る
  • 木や草が育つ斜面を作る
  • 空気や水を通す穴を掘る
  • 自然道の補修
*天候や現場の状況に応じて作業は行います。

鎮守の杜ツアー

2022年に行われた宮地嶽鎮守の杜ツアーの様子です。
映像や写真を見ただけでは分からない、宮地嶽の現状をぜひ現地でご覧ください。
林学博士
西野 文貴
1987年大分県別府市出身、東京農業大学卒業、林学博士。全国1000箇所以上の調査を行い、近年では、ヨルダン、インド、中国、フランスに訪問し「本物の森づくり」を指導している。日本緑化工学会より研究奨励賞を授与、東京都神社庁“直階”を授与。森づくりの知識と経験を活かし、小学生を対象に植物の授業を行い次世代の教育に力を入れている。

活動レポート

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第1回目(2023.4.15)

子供達を含む30名を超える参加者の方たちにお集まりいただくことができました。遠方からの参加者も多数いらっしゃり、とてもありがたい1日となりました。前日から続く雨の影響で、開催も危ぶまれましたが、活動時間中だけは天気に恵まれました。雨の直後というのは、山の状態を見る上ではとても重要です。

この日は以下の2点に注目しました。
1.水の流れが可視化されていること
2.水が染み込んでいる場所そうでない場所が明らかになること

「宮地嶽はカラカラに乾いています」という、瀬戸の言葉がカラカラと空回りするくらい、「こんなに緑が茂っている山が乾いているなんてあるの?」という参加者の方の印象がほとんどでした。しかし、山頂へと向かうなかで観察していくと、連日の豪雨にもかかわらず表面だけ濡れて中はカラカラの斜面が多数あり、頂上付近では「雨なんて降っていないでしょ?」と言わんばかりのカラカラ・サラサラの土が次々に出てきました。

百聞は一見にしかず。参加者たちは五感を通して「まさかこんなに乾いているなんて!」と驚いていらっしゃいました。近年降水量は増えているにも関わらず、こんこんと水が沸き出ていた山から水が出なくなった。水が染み込むための、さまざまな繋がりが切れていることがわかってきました。

その場にある落ち葉、落枝、石などを組み合わせて、宮地嶽の山頂付近に水が浸透するための入り口を作っていく作業をしました。外から資材を持ち込まず、登りながら資材を集め、その場にあるものだけで環境に手入れをしていきました。水の受け皿と通り道を作り、登山者によって傷つけらてしまった木の根を石組みで保護していきました。霧の立ち込める幻想的な宮地嶽山頂付近で泥まみれになりながらも、終始笑顔で「楽しい〜」「美しい〜」と言いながら黙々と作業する参加者の笑顔が印象的でした。

活動後に参加者から頂いた感想はワクワクや期待感に溢れていて、このプロジェクトを通して関わる方々それぞれの中で素晴らしい景色がひらけてくるのではと予感させるものでした。「次回も参加します!」の声に、私たちも力をいただきました。山に入り、空気を吸い、木に触れ、土に触り、全身で風と水の流れを感じ、自分自身もこの自然の流れの一部であると定期的に感じることは、それぞれの健やかさを保つのにはとても良い機会になると思います。ぜひ、多くの方にご参加頂ければと思います。

ダイジェスト動画

第1回目(2023.4.15)

第1回目の山結びは、子供を含め30名を超えるご参加でした。宮地嶽神社から宮地山に登り、その道中で生態学者から山の現状を聞き、山頂で造園家と一緒に杜づくりをしました。土を掘り10cm離れただけで、カラカラとシットリという不思議な土中環境を発見。

第2回目(2023.5.13)

第2回目の山結びも小雨の降る中、山の豊かさと複雑さを感じながら環境改善をしました。ご参加の皆さんありがとうございました!山に登り、生態学者と造園家と共に山を知り、参加するたびに楽しさが増す作業をする。親子参加でも楽しめるし、親が参加することでお子さんも連れて来たくなるような経験もできます。

第3回目(2023.6.17)

第3回目の山結びは晴天に恵まれ、初参加の皆さんも楽しく作業ができました。今回は参加者の思いつきで始まった「道」づくり。思いつきではありますが、それがあることで木の根が守られ、土中環境の改善にもつながります。専門家と参加者とで作る里山がどうなるか楽しみです。

第4回目(2023.7.22)

第4回目の山結びは、前回の山頂の道づくりににつづき、今回は広場づくりをしました。 宮地山には山頂に鳥居があり、登山者の方の多くは参拝をされていくのですが、参拝する場所に傾斜がついてしまって足場が悪くなっていました。 そこで、今回は少しでも参拝しやすいように鳥居前の広場づくりと広場につながる道の整備を行いました。

第5回目(2023.9.16)

第5回目の山結びは、「石」を使った石段の補修を行いました。石段を作るために小石や枝を土に刺すことで、雨水が土に染み込み土壌の改善にもります。山の土が流れ出すと、その土が海に流れ出し、海洋環境も変わってしまうってご存知でしたか?山と海は繋がっていることを改めて感じました。

第6回目(2023.10.15)

第6回目の山結びは、今まで作業した場所の一部修復をしました。作業したてはいい感じでも、時間が経つと環境が変わり再度手入れが必要になるのが自然です。思うようにいかないもどかしさはありますが、それも自然環境再生の楽しみですね。人と自然が共存する環境づくりを目指します。

第7回目(2023.11.18)

第7回目の山結びは、天候が悪く風が強かったので座学を行いました。普段は登山し山頂で作業メインなのですが、今回はゆっくりと参加者の皆さんとお話をして自然環境について語り合いました。午後は少し天気が回復したので山頂に行きましたが寒くてすぐ下山、のはずでしたが専門家2人が行く先々で作業や説明をはじめてしまい1時間くらいの作業となってしましました。

第8回目(2023.12.16)

第8回目の山結びは、なんと宮地嶽神社「大しめ祭」に参加してきました。普通は参加できない行事ですが、宮地山の自然環境再生をしているSOMAならとご厚意で参加させていただきました。1.5トンの大縄2本を人力で締め上げる様子は見ものです。山結び参加者のみなさんお疲れ様でした。来年に向けてとても縁起の良い山結びでした。

第9回目(2024.1.20)

第9回山結びは、連日の雨で山道が危なそうだったので、土中改善にも使える竹炭を焼きました。穴を掘って炭窯を作り、木や葉を拾ってきて竹を焼く。最後は釜に蓋をして土をかけてじっくりと竹炭にしていきました。普段はできない楽しい経験ができました。

第10回目(2024.2.18)

第10回山結びは、宮地山山頂の参拝場所にそびえるヒメユズリハの根元周りの改善を行いました。乾燥している地面に落ち葉や石に加えて、炭、ワラを使った施し、土中に雨水が染み込む仕組みづくりをしました。土が潤えば、植物や細菌、土中の生物も豊かになりますね。

第11回目(2024.3.16)

第11回山結びは、いよいよ植樹に向けての地ごしらえ作業です。苗を植えるにも、しっかりと地面をふかふかして土中を整えてあげないと育ちが悪くなります。豊かな土壌があることで、しっかりと根付いた木々が育ち、自然界全体も豊かになります。

第12回目(2024.4.21)

第12回山結びは、近年の増えている「ナラ枯れ」の対策を行いました。 日本各地で被害が出ているナラ枯れは、5月頃までに土中環境を整え、元気な状態にしてあげることで防ぐことができます。ナラ枯れ対策をすることで、周辺の木々の環境改善にもつながりますね。

第13回目(2024.5.18)

第13回山結びは、前回に引き続き「ナラ枯れ」の対策を行いました。 木1本1本への対策も大事ですが、根本的な原因となる部分を改善することで、木々全体に改善効果が現れます。少しずつ山が変わってきている様子が楽しいです。

第14回目(2024.6.15)

第14回山結びは、造園家の轟まことさんが自然環境再生をする際のポイント、なんで山がこうなっているかの説明をしながら山に登りました。山頂では前回に引き続きナラ枯れ対策を行いました。

第15回目(2024.7.20)

第15回山結びは、山頂付近の保水改善と登山道の改修を行いました。梅雨明けの宮地山は、土がズブズブなところもあれば、そのすぐ近くでは乾いたとこもあり、適度に湿っていたりと、場所によって様々。なんでそんな風になるのかもお聞きください。

オンライン座談会(2024.8.17)

猛暑のため現場作業ではなくオンラインイベントを開催いたしました。 山結びが始まり約1年。 この1年間の振り返りを写真を見ながら振り返っています。 また、山結びの参加者より、「山結びの魅力」や「自身の変化」についてお話しいただきました。

第17回目(2024.9.21)

2ヶ月ぶり開催の第17回山結びは、山頂でのスペシャル作業でした。宮地山山頂にある要石付近を整備して、山頂に雨水が染み込む仕組みを作りました。今回の最年少参加者は1歳です。
*作業に関しては、各所に許可を頂いておこなっております。

第19回目(2024.11.16)

悪天候が続き2ヶ月ぶり開催の第19回山結び。宮地山山頂の礼拝場所に続く参道の整備をしました。整備することで道と植物のエリアが棲み分けされ、自然と共存できる参道になりました。整備した道にも工夫を施し、土中に水分が浸透し保水できるようにしました。

開催情報

第20回 山結び
2024年12月21日(土)

第20回山結びは「宮地嶽神社 おおしめ祭」に参加して日本一の大注連縄を掛け替をする予定です。山での作業は時間に余裕がある場合のみ行いますのでご了承ください。

時間:9:00〜15:30
開催場所:宮地山(福岡県福津市宮司元町7−1)

参加対象:小学4年生〜大人 (小学3年生以下は親子参加)

持参物 :昼食、水筒、軍手、ハンドスコップ、その他(以下の道具をお持ちなら:貫通ドライバー、イカ鍬(手鍬)、剪定バサミ、鞘付き鋸、石頭ハンマー)

服 装 :汚れてもよい服、ぬげにくい靴(足場が悪いため)、防寒着等(山頂付近は冷えます)

集合場所:宮地嶽神社第1駐車場の自動販売機前

主 催 :NPO法人SOMA

山結びは、毎月第3土曜日に開催予定です。
*基本毎月第3土曜日ですが、変更になる場合もあります。

年間スケジュール

2024年
12月21日(土)  第20回山結び

2025年
1月18日(土) 第21回山結び
2月22日(土) 第22回山結び(2月15日から変更)
3月15日(土) 第23回山結び
4月19日(土) 第24回山結び
5月17日(土) 第25回山結び
6月21日(土) 第26回山結び
7月19日(土) 第27回山結び
9月20日(土) 第28回山結び
10月18日(土) 第29回山結び
11月15日(土) 第30回山結び

*予定は変更になる場合がございます。

よくある質問

  • Q
    山に登ったことがないですが大丈夫ですか?
    A
    宮地山は標高約180mの低山で頂上まで20分程です。お子さんでも登れる山です。
  • Q
    小さな子供を連れて親子参加もできますか?
    A
    小学3年生以下は親子での参加となり、お子さん1人につき大人1人の同伴が必要です。
  • Q
    急遽参加できなくなりましたが返金はありますか?
    A
    申し訳ありませんが、返金はございません。参加は寄付制となっておりますので、寄付金として山結びの活動に大事に使わせていただきます。
  • Q
    途中で帰っても大丈夫ですか?
    A
    午前中だけの参加も大丈夫です。朝の集合の際にスタッフまでお声掛けください。
  • Q
    雨の日でも開催されますか?
    A
    雨の日でも開催します。多少の雨であれば作業を行い、天候によっては座学を行います。
  • Q
    1人で参加される方はいますか?
    A
    お一人での参加の方も多くいらっしゃいます。初参加の方は、常連メンバーがサポートしますのでご安心ください。
  • Q
    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。
    A
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お申し込み

山結びは、登山と自然環境再生がセットになっております。(スペシャルツアーの時は、登山のみの場合もあります。)登山をして里山の現場を見聞きし、自然環境を再生させるための作業を専門家と共に行います。参加費は寄付制になっており、苗木の購入、整備費、専門家への謝礼に活用させていただきます。下記の寄付ボタンを押して、お申し込みにお進みください。お一人様1寄付でお願いします。高校生以下は寄付なしでもご参加いただけます。

*山結びへの寄付はクレジットカードのみとなります。クレジットカード以外での寄付(当日現金、銀行振込)に関しては、下記のお問い合わせよりご連絡ください。

*ご利用いただけるクレジットカードのブランドは以下となります。
VISA / Mastercard / AmericanExpress(AMEX)/ JCB / DinersClub / Discover

*当日ご参加いただけない場合でも、寄付金のご返金はございません。

後 援

NPO法人SOMAは、福津市で里山再生及び自然環境再生を行っています。
山結び、NPO法人SOMAへのお問合せはこちら